壁を越える人・堀肇氏
2018.10.13 Saturday 13:25

 

壁を越える本。

 

このテーマに沿って、講師2名が選びに選んだ3冊(合計6冊)を披露し、その思いを語ります。

 

11月30日(金)の午後はどうぞ聖学院大学キャンパスにいらしてください。

 

講師もそれぞれに自ら壁を越える人です。

 

堀先生は、牧師としてご活躍ですが、文学を愛し、絵を描くこと、紅茶を入れることなど、様々な分野に軽やかに進出しておられます。おそらくは保守的な信仰の立場を持ちながらも、早くから心理学にも学び、独自の世界を構築してきています。ちなみに堀先生は長年にわたって聖書人物伝を書かれています。こうした人物伝はとかく、頑張って大成功した、あるいは信仰によって特別なことが起こった、という面が強調されるように思うのですが、堀先生の描く人物像は、そのような単純なものではありません。人物の持つ弱さを描いており、そこからいろいろなことをくみ出すのです。

壁を越えるためのポイントは、自分たちの弱さを認めること。そしてそれは、良い意味で開き直り、本音の部分を大切にすることなのだと思います。素の自分になって感じる違和感や不満、喜びや希望、そうしたものをさらけ出し、共有し、対応するときこそ、壁を超えるときなのだと。

 

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離婚とキリスト教カウンセリング
2018.10.08 Monday 22:27

 

カウンセラーになって、超えなければならないテーマがいくつもあると思った。

たとえば自死(自殺)の問題。自死者、自死未遂者、その遺族・家族をどうするのか。

もっといえば、自死はキリスト教から見て、罪なのか、そうではないのか、どうなのか。

 

ほかにも、「離婚や別居」と言うテーマも大きい。

離婚や別居はキリスト教から見てどのような意味があるのか。どのようなときに赦されるのか、いや、どのようなときに赦されないのか。

 

実は「自死予防や遺族ケア」、また「離婚の進め方・回避の仕方」、「離婚後の子のケア」といったことに関して、実際的で平易な良書がこの世にはたくさん出ている。またクリスチャン心理士だって、実務の中で、一定のスキルと問題意識を蓄積し、また教会特有の要素も合わせ眺めながら、ああだこうだと考えている。しかしはこれだけの準備があっても、スタートを切れない。

 

なぜなら、キリスト教カウンセリングは固有の方法論を持たない。多くは臨床心理学に基づいた方法論を持つだろうが、しかしそれは自由であり、幅がある。ならばキリスト教カウンセリングの独自性はなになのか。それはカウンセリングの背後に教会があり、牧会的配慮があり、そこにつながっていることが独自性なのである。

 

だから教会として、牧会者として、これらの問題を深く論じ、旗幟鮮明な原則を示してもらう必要があり、それの論客がいてほしいし、少なくともその問題の特化した書籍が流通していてほしい。

それがまずあって、そこにつらなるカウンセリングが始まるのである。

 

今回の本やセミナーは、日本の教会の「離婚・別居問題」のスタートボタンを押す可能性があり、期待したい。あわせて日本で活動している医師や心理士による応答書のようなものにも期待したい。

 

 

 

 

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母その後のその後
2018.10.05 Friday 09:29

 


母のその後のその後。


10月2日(火)、母の転倒で2度目の救急となった。レントゲンと点滴。しかし入院はできないと言われ、真夜中に帰宅した。
10月3日(水),同じ病院に通院でMRIを撮ったところ圧迫骨折ということで、今度は急遽入院。病院のソーシャルワーカーが母を緻密に観察していて、大いに感心。
10月4日(木)、包括センターの人に会い、介護の認定を受ける申請をし、SWからは今後についていろいろと助言をもらう。午後一番から始まり、最後は短期間の入居施設の見学にまで行き、あっという間の18時だった。
いまの病院での入院は、2−3週間。その経過もどうなるか。

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舟の右側10月号が出た。気晴らしと全体性の回復
2018.10.01 Monday 01:18

 

写真は、連載対談の収録会場の浦和福音自由教会。

 

「舟の右側」10月号が出た。

連載対談も11回目。その一部を…もう一箇所。

 

藤掛 気晴らし行動というのは、素の自分を味わい直すという側面があって、仕事などの社会生活とは異質な行動が望ましいですね。… それは私たちが社会生活をしていく上で使わなくしている部分がたくさんあって、それを一度掘り起こすことにつながります。… 上品で繊細な紳士が、車の運転をする時にはスピードを出して、車の中で叫んだりします。これもすごく意味があって、本当の自分を味わい直して、ふだん自分の使わない部分を回復しているというか、一面的になるのを防いでいるんですね。

 

11月号が連載対談の最終回です

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舟の右側10月号が出た。物語とセオリー
2018.09.29 Saturday 21:19

 

「舟の右側」10月号が出た。

連載対談も11回目。その一部を…。

 

藤掛:「物語」の世界の対極には「セオリー」があります。セオリーが一般性、法則性の世界だとすれば、物語は個別的で意外性のある世界です。どちらも大切なものですが、信仰生活をセオリーだけで、たとえば教理の知識だけで片付けてしまうと、それにおさまらない事柄は見逃され、忘れ去られていきます。しかしおさまらない事柄を意味のあるものとして大切に受けるとき、人は、思いも寄らない新しい人生の風景が見えてくることがあります。そうしたことが大切ですね。


11月号が連載対談の最終回です。

 

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誕生日を迎えて
2018.09.29 Saturday 07:53

 

9月25日。

多くの方から誕生日メッセージをいただき、ありがとうございます。いよいよ還暦。10年前まさか60歳まで生きられるとは考えませんでしたので、不思議な感覚でいます。また同時に、もう少し純粋に(時間的に)教会向けの仕事をしていくつもりでしたので、病もおい、それが実現できずに60歳を迎えたことも不思議な感覚でいます。目先の課題に奔走しながら、61歳を目指したいと思います。

 

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2018・牧会サマーセミナー報告
2018.09.25 Tuesday 07:59

2018 牧会サマーセミナー


2018年9月10日(月)、牧会サマーセミナーが開催された。

 

思えば、2009年8月に第1回目の牧会サマーセミナーを開催してから10年10回目となる。記念すべき第1回は、「牧会者の癒しと自己開示」というテーマで、加藤常昭先生を講師としてお招きした。その後のテーマの推移を見ると、当初は、牧会者と癒しの問題を扱っていいた(◆嶌Fの教会と牧師の役割」、「傷付いた魂の癒しを求めて」、ぁ嵋匆饉圓隆躓,般し」)。ついで牧会相談の具体論(ァ嵋匆颪砲ける家族の問題」、Α峩飢颪砲ける人間関係」)に移行し、そこから牧会者自身の自己ケアの問題に辿り着いた(А嵋匆饉圓亮己ケア」、─嵋匆饉圓亮己ケア〜時間と生活」、「牧会者の説教と自己ケア」)。

 

今回は、これら10年間の余韻を味わいながら、なるべく幅広く、参加者の自由な語り合いを目指し、「今、語り合いたい教会のこと、牧師のこと」をテーマとした。そして今回の講師は、香山リカ先生、堀肇先生のお二人にお願いし、それぞれ精神科医、牧師の立場からご講演をいただくこととした。

 

さてセミナーでは、最初に参加者一人一人が自己紹介をし、本セミナーへの期待を語った。19名の牧師、伝道師等が参加してくださったのだが、すべてのそれは切実なものが多く、牧会者として自分に向き合う真摯な姿勢を印象付けるものばかりであった。

 

その後午前中に2つの講演があった。一つ目の講演は、香山リカ先生(精神科医、立教大学教授)によるもので、3つのトピックスが扱れた。一つは現代人が癒しや救いを求めている現状について、二つは教会に来る精神障害者への対応の仕方について、三つは牧師のメンタルヘルスのあり方について、それぞれ精神科医の立場から述べられたものであった。そして最後に問題提起として 崕估り自由」のキリスト教はあるのか、教会は「パワースポット」になれないのか、AI牧師ではダメなのか、と語りかけて講演を終えた。社会を分析し、かたや牧会者を受容し期待する姿勢には、参加者一堂が励まされ、また新鮮な示唆を受けた。筆者は「出入り自由」のキリスト教との提言にいたく刺激され、一日いろいろとそのことを考えていた。

 

二つ目の講演は、堀肇先生(牧師、聖学院大学総合研究所特別研究員)で、多くの事柄を扱ってくださったが、大きく捉えるとやはり3つのトピックスについて論じられたと思う。一つは牧師と信徒の問題についてである。牧師の目標と求道者や信徒の霊的ニーズのずれについて述べられた。また引退牧師の語った「落ち穂拾い」という言葉を紹介し、教会が悩む人を受け入れ、落ちこぼしてしまった魂への配慮をする責任があることに触れられた。二つは牧師の孤独の問題について取り上げ、霊的同伴者の必要を述べ、三つは教会のあり方について取り上げ、教会の本質は「慰めの共同体」であると述べられた。そして、共同体を喪失している現代社会に対して提示すべき真の共同体モデルであると語られた。盛りだくさんの内容を扱った講演であったが、牧会者を温かく受容するような語り口で、ひとつひとつについてゆったりと深く味わうような感じであった。

 

 昼休憩をはさみ、午後からは3つのグループに分かれた。このグループでの語り合いは午後の2時間を使い、参加者が午前中の講演で引き出された思いや課題、また現に直面している困難を語り合い、分かち合うことを目指した。グループごとにあらかじめテーマがあるわけでなく、参加者はいわば機械的に振り分けられるのだが、グループごとに話題は個性化する。守秘義務があるため、内容については書けないが、どのグループでも切実な事柄が話され、その場で解決策をコメントするわけではないのだが、語り合いの中で各自が新たな洞察を得ているように思われた。

 

その後全体で集まり,グループごとに語り合った内容を報告し、全体でわかちあい、最後に花野井百合子先生(臨床心理士、聖学院大学総合研究所カウンセリング研究センター心理相談スタッフ)、藤掛明、堀肇先生がそれぞれに報告に関連してコメントを述べて、まとめとした。こうして9時30分から始まったセミナーは予定通り16時に終了した。

 

  長丁場のセミナーであるが、毎回思うのだが、あっという間の一日であった。今回参加者の方々から、「このセミナーには不思議な居心地の良さがある」「リラックスした空気」などのお声を聞いたが、講演にもグループにも、豊かな相互作用性が働いている証だと思わされた。(以上)

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9月のFBから:けっこう忙しかった
2018.09.22 Saturday 21:32

 

 

▼フェイスブックから

 

 

9月7日 18:03 · 
今日は都内駒込・8時40分着目指して出勤。緊張のまま午前の仕事をやって、午後3時すぎに帰宅して熟睡。何が大変だったかというと超久しぶりの朝の電車のラッシュアワー。大冒険でした。

     
9月12日 8:49 · 
9/11は、聖学院大総研主催の牧会サマーセミナーがありました。一日のプログラムで午前は香山先生、堀先生の講演。午後はグループに分かれて、わかちあい。不思議な時間が流れる一時でした。一日3時間労働を標榜する(笑)私としては、午後のグループではすでに、ガス欠状態でしたが、そこはグループの力のおかげで、かえって力をいただきました。


9月16日 22:27 · 
時間の区切りがないかのごとく、作業というか仕事が押し寄せてきた。今日(16日は、明け方に救急の電話を受け、同じ市内に住む高齢の母が転倒し体を強く打ったということで搬送先の病院に駆けつける。幸いにして緊急重大な怪我ではなく、帰宅が赦された。帰宅移動中の18時、職場からメールがあり、懸案事項の対処方法を考えるという、しっかりとした宿題をもらった。眠い。


9月20日 8:56 · 
母のその後。火曜日に地元の総合病院に家内がつきそい、再度のレントゲン検査。骨のある箇所が潰れているとのことで、それが今回の転倒のせいであるかどうかを調べるために次回はMRI検査です

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神戸改革派神学校への講義旅(スローカーブ談義)
2018.09.20 Thursday 10:28

 

神戸では、たまたま2度、似たような雑談をした。

 

私の講義やワークショップが、辛口でなく、甘口だという(おそらく好意的な)指摘である。

私もそれは自覚していることで、

野球の投手にたとえると内角にカミソリシュートを投げる講師もいるだろうが、

私の決め球は、外角のスローカーブである。

 

とうのも、

こちらが正しいモデルを伝えるのではない。

現状を変える方法は相手の中にすでにある。こちらには見えないだけ。

相手(聴き手であり参加者)に新しいことを発見してもらうことが重要。

 

だからこそ

安心して打席に立ち、安心して振り込んでもらう。

 

ヒットを打っても空振りしても、ささやかな何かを発見してもらえるかどうかが大切。

 

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大学院「キリスト教とカウンセリング」
2018.09.20 Thursday 08:36

 

 

9/25(火)から、いよいよ大学院の科目「キリスト教とカウンセリング」がはじまります。

新規科目で、毎週火曜日、午後6時から7時半の90分です。

この授業では、興味がある方の「見学」を、9/25,10/2で受け入れますので、このブログのコメント欄やFBのメッセージにお問い合わせください。

 

 

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藤掛 明
雨の心理的イメージを鍵に、雨の降る物語を読み解く。カウンセリング論であり、人生論でもある。
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