映画「スピード」(new)
2009.10.27 Tuesday 22:42
 映画「スピード」のバスは現代人の生活を象徴している。「スピード」は、いかに私たちが日々の生活の中で立ち止まるのが難しいのかを示している。

 

▼映画「スピード」(米、1994 キアヌ・リーブス、 サンドラ・ブロック 主演

 犯人とSWATによる手に汗握る攻防戦を描いた映画。犯人がバスに爆弾を仕掛け、時速50マイル(時速80km)以下になると爆発するという設定。このバスに乗ったSWAT隊員ジャック(キアヌ・リーブス)は、通勤中の乗客のアニー(サンドラ・ブロック)の協力を得てこの事態に対処していく。

 とにかく走り続けないとならず、そのうえで爆発回避の対応を考えていかねばならないという設定は、「今、止まるととんでもないことが起きるに違いない。走り続けるしかない」という現代人の心性と重なる。数あるノンストップアクション映画の中でも観る者の気持ちを引きつける比喩をこの映画は持っている。

 

▼具体的な場面の解説

 

0:40〜1:07

 SWAT隊員ジャックが爆弾の仕掛けられたバスに乗り込む。バスは速度を落とせないのだが、次々に予想しないことが起きる。・・・運転手が運転不能に。信号が赤。急カーブ。そして究極の危機は、高架の高速道路を走行中、工事途中で、15m、道がつながていない所に出くわすのであるが、そこは一か八か速度を上げてジャンプすることに。

 

●解説 →バスを現代人の生活の比喩と考えてみたい。立ち止まれない。先々の確実な当てはない。次々に目の前の懸案事項をこなしていく。ピンチになればなるほど、速度をあげ、絶体絶命の場面では一か八かのかけに出ることもある。バスのジャンプは、現実にはあり得ないが、究極の現代人の心性を映し出している。

 

1:11〜1:23

 爆弾を外そうとするが失敗。そのことでガソリン漏れが始まる。また、犯人の身元がわかり逮捕に向かうが失敗する。そのことでSWAT隊員らが死亡する。

 

●解説→解決への努力が、それが正当なものではあっても解決に結びつくとは限らない。むしろ、解決努力が現状を悪化させてしまうこともある。

 

1:23〜1:32

 ジャックが、バス車内に犯人の仕掛けたモニター装置もあることに気づき、それを逆手にとって、乗客をバスから下ろすことに成功する。

 

●解説→解決は、予想外の方法で見えてくることがある。

バス自体は止まれず、爆発した。その後登場する地下鉄電車は止まれず、脱線した。現代人は、「緊急避難」「脱線・爆発」のほかに立ち止まることができるのであろうか。

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映画「新幹線大爆破」(日本、1975)
2009.10.10 Saturday 17:46


 映画「新幹線大爆破」(152分、東映、1975年、主演:高倉健)を見た。
  
 新幹線「ひかり109号」に爆弾が仕掛けられ、脅迫電話が入る。その爆弾は時速80キロ以下になると爆発すると言うのだ。
 映画「スピード」より先に日本で作られたノンストップサスペンス。「スピード」に負けない、これでもかのピンチが続く。
 「スピード」よりも、問題解決がリアルであることや、犯人側の心情の描写にも力を入れていることなどが特徴だと思う。

 人間ドラマとしては、本作ははるかに「スピード」を越えていると思う。ただ、映画を心の比喩としてとらえるときに、「スピード」のリアルでないエピソードのほうが、より示唆的であったりする。
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映画紹介にあったて(NEW:カウンセリング・マインド編)
2009.10.10 Saturday 17:00
 2009年10月、埼玉県けんかつのオープンカレッジ主催「映画に学ぶカウンセリング・マインド」というシリーズを一部担当する。その際、毎回2本程度の映画をとりあげ、「カウンセリング・マインド」で読み解く世界を解説する。
 すでに聖学院大学の生涯学習センター主催の講座で、まったくの同趣旨の講座の企画・担当をしたので、今回は、その微調整・微改善型ともいえる。(これまでの二番煎じ的)
 今回も この映画紹介(NEW:カウンセリング・マインド編)で、その際にとりあげた映画を、その講座の解説要旨とともに紹介していく。なお、準備したのに、実際にはとりあげなかったものも、ここに参考掲載する。
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映画「普通の人々」
2008.03.22 Saturday 14:50
映画「普通の人々」(1980年、アメリカ)   主演 T.ハットン、D、サザーランド

シカゴに住む弁護士カルヴィン・ジャレッドとその妻ベス、そして息子コンラッドがいた。結婚して21年。17歳の息子は時々悪夢にうなされている。コンラッドは父の薦めで、精神科医バーガーの治療を受けることになる。彼の病気は、兄バックの事故死が原因のようだった。二人でボートで遠出をした際に、ボートが転覆し、コンラッドだけが助かったのだった。そしてその直後彼は自殺をはかった。バックを溺愛していたベスは、時々コンラッドをみて凍ったように口を閉ざす・・・。

カチンコ
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映画「ローズ家の戦争」
2008.03.22 Saturday 14:35
映画「ローズ家の戦争」(1989年、米) 主演 マイケル・ダグラス

弁護士オリバー・ローズとその妻バーバラ・ローズとの、離婚劇をコミカルに描く。理想的な夫婦であった二人が、結婚17年目に離婚に向かってつき進む。
夫婦関係の悪循環の姿が見事に描かれている。あまりにデフォルメされ、喜劇化されているので、笑いながら観ることができるが・・。

カチンコ
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映画「雨あがる」
2008.03.14 Friday 22:39
映画「雨あがる」(2000年、邦画)   主演 寺尾聡 宮崎美子

黒沢明遺稿の映画化。享保時代。武芸の達人でありながら、人の良さが災いして、浪人の三沢伊兵衛と、その妻・たよの物語。長雨で河をわたることが出来ず、ある宿場町に足止めされる。彼は、宿屋の貧しい人たちに食べ物を振る舞ったり(彼らのために賭試合で金を調達)、若侍同士の果たし合いを仲裁したりする。そこへ藩の城主から剣術指南番の話がやってくる。
人はある日、自分の才覚、戦略にかかわらず、足止めをくらうことがある。そのときに失望や挫折感を抱くだけでなく、先送りしていた人生の宿題に直面し、後から振り返ると、かけがいのない体験や成長をしていることがある。
 
▽具体的な場面の解説
長雨・縁起直し
 ○解説 足止めをくらった武士。宿屋の庶民の状況も最悪。もめ事の発生。
     あてなく立ち止まらせられたとき、精神的窮地に立たされやすい。また一時しのぎ的にそれを打開しようとするとすると失敗しやすい(賭試合)。

伊兵衛の心・殿様との出会い
 ○解説 心の中で妻にわびる。殿様から仕官の話が出てくる。
     より本当の深いテーマに直面し始める。自分の人生のテーマである「武士としての活躍、出世」。そしてその根底にある、貧しい生活をさせている妻への申し訳なさ。

たよの心・旅立つ二人
 ○解説 召しかかえが決まるが、賭試合のことがばれ、取消しに。たよの心からの発言。    「主人が何をしたかではなく、何のためにしたのか、それが大切なこと」。仕官話・取り消しの経過の中で、夫婦ともに、相手の人生観を理解し、一致していく。ひとつの人生の宿題が終わる。
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映画「刑務所の中」
2008.03.08 Saturday 08:03
映画「 刑務所の中」(2002年、邦画)   主演 山崎努

漫画家・花輪和一が体験した受刑生活を描いた漫画「刑務所の中」を映画化したもの。通常、刑務所を過剰に批判したり、逆に肯定したりする作品が多いが、花輪の描く世界はおそろしいほど中立的で、たんたんと描いていく。
 この漫画や映画を、「喜劇」と評価することが多いが、実はリアリティに富んでいる。
この映画は観る人に受刑生活の疑似体験をさせてくれる。
映画は、銃砲刀剣類等不法所持及び火薬類取締法違反で懲役3年の実刑判決を受け、北海道・日高刑務所に送られたミリタリーおたくの中年・ハナワが主人公。彼は、雑居房の4人の受刑者らと共に、厳しい規律に縛られながら受刑生活を送る。
腕時計
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映画「マディソン郡の橋」
2008.02.12 Tuesday 15:09
映画「マディソン郡の橋」(米・1995) クリント・イーストウッド、メリル・ストリープ

 たった4日間の恋を描いた中年男女の物語。ただし、この作品にはただの恋愛を描いただけではない魅力がある。それは人生の中年期の生き方を濃密に描写した点だ。中年期に人は「もう一人の自分」と出会う。このように、この作品を味わい直すことができるなら、新しい世界が見えてくる。
 89年アイオワ州マディソン郡。フランチェスカの葬儀を出すために集まった息子、娘が、二人に母からあてた手紙と日記を見ることから物語は始まる。そこには母の4日間の恋がつづられていた。腕時計

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映画「STARWARS掘淵轡垢良讐)」
2008.02.12 Tuesday 15:07
映画「STARWARS掘淵轡垢良習)」(米、2005) 

 全体は6部構成。4部から6部が先に製作され、その後1部から3部が製作された。
全体の設定
 遠い昔、はるか彼方の銀河系において、銀河共和国が存在した。しかし、時が経つにつれ、存亡の危機を迎える。ジュダイと呼ばれる騎士団が共和国のために奮闘する。
一方、悪の力を信奉するシスが暗躍し、ジュダイと戦う。そのようななか、ある辺境の惑星で一人の少年がジュダイとして導かれ、壮大なドラマが展開する。
*1部から3部:アナキン少年の成長。ジュダイになり、パドメ(女王、共和国議員)と結婚し、成功物語は進むが、3部では、そのアナキンが悪の勢力に寝返り、転落していく。アナキンはダースベイダーと名前を変える。
*4部から6部:ダースベイダーの子供たちの成長。息子はジュダイの騎士として活躍し、最後にダースベイダー(父)や暗黒勢力を倒す。腕時計

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映画「スピード」
2008.01.17 Thursday 11:32
映画「スピード」(米、1994) キアヌ・リーブス、 サンドラ・ブロック 主演

犯人とSWATによる手に汗握る攻防戦を描いた映画。犯人がバスに爆弾を仕掛け、時速50マイル(時速80km)以下になると爆発するという設定。このバスに乗ったSWAT隊員ジャック(キアヌ・リーブス)は、通勤中の乗客のアニー(サンドラ・ブロック)の協力を得てこの事態に対処していく。
 とにかく走り続けないとならず、そのうえで爆発回避の対応を考えていかねばならないという設定は、「今、止まるととんでもないことが起きるに違いない。走り続けるしかない」という現代人の心性と重なる。数あるノンストップアクション映画の中でも観る者の気持ちを引きつける比喩をこの映画は持っている。
路線バス
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藤掛 明
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