成熟した生き方
2014.07.31 Thursday 22:23
少し長めの寸言(104)

私は成熟した生き方というのは、まず自分の無力感、劣等感や、それを処理しようとしてあくせくしている自分の中の「背伸び・やせ我慢」の部分を認め、それを受け入れることから始まると思っています。
自分の弱さを多少とも認められると、生き方が大きく変わります。

第一に、良い意味で開き直って「こんなにも弱い自分だけれども、これでやっていくしかない。駄目な自分なりに頑張ればよい」という姿勢になり、背伸び・強行突破の生き方が弱まっていきます。

第二に、自分だけを頼りとする姿勢も弱まるために、余裕ができ、他人に真の関心を抱けるようになります。対等な人との関わりの中で学ぶことも増えていきます。

今回で、寸言シリーズ全体の最終回です。
100の寸言
101の独言
102の妄言
少し長めの寸言104

振り返って見ると、407個の寸言を過去記事から引用したことになります。
おつきあいいただいた方には感謝いたします。




 
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牧師のメンタルヘルス・教団や神学校への提言6
2014.07.31 Thursday 09:36
少し長めの寸言(103)

「牧師のメンタルヘルス・教団、神学校への提言編」最終回は、同じ教団の牧師集団、牧会されていた教会信徒などへの配慮について、個人的意見を書きたい。今回ももちろん心理的な面だけに着目している。

(1)不祥事が報道されるなどすると、同じグループの牧師集団も大きく傷つく。
(2)当該牧師に牧会されていた会衆も大きく傷つく。
 双方共に
 ”塰、疑問、非難の声があればそれを(秩序をもって)発言してもらう機会を潤沢に用意する。それに回答できなくてもである。大変な作業です。できれば個別でなくグループで。さらに大変な作業です。
 ∈欧反瓦寮依の節目になるよう、洞察的なイベントを用意する。
  私がかかわった例だと、70名くらいの牧師が全国から集まり、2泊3日の研修会であったが、その後半1泊2日を不祥事問題にあて、「小グループに分かれ、今回の問題について考えていることを吐き出し、最後に全体で共有」「カウンセラーから、今回の不祥事に対する質問や疑問に対する心理的側面からのコメント」「アートを使った体験作業」「講義」などをさせてもらい、大きな節目になったように感じた。
 B審囘に不祥事の検討作業を行う。

(3)問題の対応にあたった教団幹部も大きく傷つき、疲弊する。
 ‖召遼匯佞筺△修谿奮阿寮賁膕函△泙燭詫Э佑膨蟯的に話し、個人としての気持ちを吐き出す機会を持つ。
 ∋案への対応自体にも、様々な専門家を活用する。
 自分自身の心の整理のためにも、節目の行事やイベントを重視する。
 じ朕佑箸靴董△△襪い牢管集団として、カウンセリングやカウンセラー講師の研修会を開催し、ケアを受ける。
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牧師のメンタルヘルス・教団や神学校への提言5
2014.07.30 Wednesday 08:03
少し長めの寸言(102)

(3)家族へのケア
 家族もダメージを負っている。問題発覚後のダメージもあるし、それ以前の問題もあるかもしれない。そうした家族のための自助グループも存在する。また、カウンセリングもひとつの方法となる。
(4)問題を長いスパンでとらえるようにする。
 教団も本人も、問題行動についてばかり集中してしまう傾向にあるが、生まれてからこのかたの人生全体を振り返り、理解していく必要がある。問題行為の内容も、それが起こった時期も、すべて意味があり、長期間の流れの積み重ねの結果といえる。
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牧師のメンタルヘルス・教団や神学校への提言4
2014.07.29 Tuesday 08:57
少し長めの寸言(101)

(2)処分のなかに、教育・治療的プログラムを入れる。
 ▲ウンセリング
 自助グループに比べると、時間がかかり、金がかかり、効果が必ずしもあがるとは限らない。自助グループと併用したり、あるいは2〜3度、節目で実施し、治療効果の測定・確認の役割を果たすようにする手がある。
 ボランティア体験(病院や福祉施設での臨床教育指導←追記)
 これは外部に対して非常にわかりやすい方法であるが、うまく導入しないと、効果については両極化するおそれもある。これまでどおりの強行突破的な生き方を駆使してボランティア活動を全うしてしまうことがあるからだ。うまくいく場合は、,慮果に近いものが期待できる。
 の繕
 治療プログラムは教団側で強制すべきもので、料金も本人に負担させないのが原則になる。(本人のためになるのだから本人負担にすると、だんだん参加しなくなる。)カウンセリングの料金は、都内で1時間、1万円から1万5千円くらい。自助グループは、安価。ボランティア体験は、研修名目で受け入れている施設の場合、安価だが料金(研修費)がかかる。
 
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牧師のメンタルヘルス・教団や神学校への提言3
2014.07.28 Monday 00:07
少し長めの寸言(100)

さきに、「牧師のメンタルヘルス・教団、神学校への提言編」記事を書いたが、問題を起こした本人にいかに働きかけるかについては触れていなかった。ここでは心理的側面からはどのような対応が大切かについて触れる。

(1)本人には事実をつきつけ、認めてもらう。
 すぐに深い意味で認める場合もあるが、浅いレベルで認める場合もある。しかし、とにかく自分の非を認めて、自分が今の仕事を今までどおりに続けることに無理があり、何らかのかたちで自分が変わる必要を認めてもらう。以下の治療的プログラムの中で、むしろ自分の非を本当に認めていくことを期待するのが現実的。

(2)処分のなかに、教育・治療的プログラムを入れる。
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 似た問題を抱えた人たちを集めて、定期的に開催されている「グループ」に出席させることが最大の効果があがる。アルコール、ギャンブル、DV加害は、それなりに探すとそういう自助グループが活動している。性的問題行為のグループもあるが、かなり少ない。実際にDV加害の牧師が自助グループに参加することで回復した証が公にされている。
 また、認知行動療法という考え方のもと、カリキュラムのある短期のグループ指導が流行りつつあり、その中で、性犯罪などを扱う新しい傾向も見られ、こうしたものを利用することも今後期待できる。
 超教派で、牧師限定の自助グループを運営することも考えられる。
 
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牧師のメンタルヘルス・教団や神学校への提言2
2014.07.27 Sunday 09:06
少し長めの寸言(99)

実務経験後の研修の整備
牧師として、たとえば3年、5年、10年などの節目に、その牧師発達段階ごとのテーマを設け、研修や修養会を行う。また、「中年期の自己理解」「引退間際の自己理解」などは重要なテーマであると思う。

ぐ鐫事例の精密な検討
法的、組織的に終えている事例であっても、部外者も招いて、事例の検討をする必要がある。またそうしたものを記録、文章化し、一定のシステムのもと、経験の蓄積と共有を行うことが必要。「牧師特殊事例集」など、内部資料として刊行できないだろうか。

ヂ抄鞠匹閥ζ
複数の教団で、あるいは超教派で、共同して、上記,らい梁弍を行うこともできるのではないか。長所として、(1)負担が軽減する、(2)所属教団が違うほうが、参加牧師が心を開ける?
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牧師のメンタルヘルス・教団や神学校への提言1
2014.07.26 Saturday 00:15
少し長めの寸言(98)

*再び新たな講演の中身紹介を〜


「後悔するが悩まない」。動き回って問題を起こしてしまう人は、背伸びの息切れ状態にあると、本人が深く自己を省みて、自己改善していくことがなかなか難しい。そこで、本人を取り巻く指導者がどう働きかけるかが、ことのほか重要となる。
 最近、「牧師のストレスとセクハラ問題」というある神学校で行った講演録を掲載したが、ここでは、比較的最近行った、ある講演の中で、予防策として、教団・神学校への提言を行った部分があるので、その要旨をここに掲載したい。
ゝ挈楡度の拡充
 あらかじめ多種の休養やそれに準じる制度を用意しておく。さらに、研修名目など、実質休養目的でも利用できる制度も大切。牧会者としての自己研鑽・生涯教育のため、神学や牧会に関連した大学院への入学も良い。息切れ状態や問題行動化が起きてから休養してもらうこともあるだろうが、そうしたこととは別に、こうした制度を活用し、予防に役立たせていくことが理想。

⊃棲惺擦任龍軌
(1)神学校時代に起こしたユニークな失敗やエピソードは、その人の伝道者としてライフスタイルの原型を鮮烈に指し示している。そうした問題意識で、神学校ではケアをし、教育をする。またそうした観察情報を教師間できちんと共有する。
(2)自己理解を促し、各種逸脱行為を予防する授業の導入。カリキュラム上、増やせないなら単発的な研修会、講演会などを導入する。
(3)在学中、心理テスト、心理アセスメント、心理相談、自助グループ体験を受ける機会を持ってもらう。そのフィードバックから個人の自己理解に役立てる。
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牧師のストレスとセクハラ問題25〜最後に
2014.07.25 Friday 08:52
少し長めの寸言(97)

■最後に
最後に、トピックスで言いますと、昔はなかったけれど今はある、というような大変な現象が起きています。その端的なもので言えば、人格障害と呼ばれるような人たちですね。特に境界線人格障害、自己愛性人格障害と呼ばれるような人たちが、非常にトラブルを起こしやすくて、現実問題として、指導者、牧師を疲弊させています。かなり常識とは違う動き方をするので、そういったものに対する対応教育というものを牧師に向けて行なうことが急務になっています。このことだけでひとつの研修会を行う価値があると思いますね。
ということで、私の発題はここまでとさせていだきます。
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牧師のストレスとセクハラ問題24〜グループ
2014.07.24 Thursday 08:38
少し長めの寸言(96)

グループ
最後に、グループということです。背伸び・強行突破型のタイプの人たちに対しては、カウンセリングはほとんど効果がないですね。長期戦です。でも、悔しいことにグループだと、すごく効果がある場合がけっこうあります。アルコール依存の人たちもカウンセリングを受けるより、自助グループに参加します。それくらいに大きな力があります。そして更に悔しいことに、自助グループは基本的に専門性があまりいらないんですね。ですから、私はカウンセラー1人を育てるんだったら、100人の自助グループ指導者を育てたほうが、大きな影響力があるように思います。
また、実際に集まることが難しいときには、コンピュータのホームページの掲示板やブログを共有して、同じ問題意識のある同じ問題をかかえている人たち同士が、インターネット上で交流することも良い方法だと思います。実際に会うことに比べると効果は薄いかもしれませんが、色々な良い相互の影響力をあげることができると思っています。
 
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牧師のストレスとセクハラ問題23〜事例の蓄積
2014.07.23 Wednesday 08:17
少し長めの寸言(95)

事例の蓄積
そして、四番目が、失敗事例の蓄積です。色々な牧師先生の脱線があって、たとえば、法的な制裁を受けるぐらいのことがあったときには、失敗事例としての蓄積をし、第三者による検討・分析を行うのが理想ではないかと思います。
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藤掛 明
雨の心理的イメージを鍵に、雨の降る物語を読み解く。カウンセリング論であり、人生論でもある。
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