胸を張って宣言する
2018.02.08 Thursday 18:14

思い出す言葉(18)

 

ふりかえってみると、 体の崩れや、シミシワだけではない。
人生の崩れや、人生のシミシワだってある。
これらは未熟さや不遜の結果だとしても、
今の自分を形作っている重要な部分になっている、
と思う。
そのことを宣言しよう。
胸を張って。

 

 

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闇と影。ベッキー騒動を振り返る
2018.02.07 Wednesday 22:23

思い出す言葉(17)

 

光の反対は‥‥二つある。

 

闇と影である。

 

闇は、自覚できる世界であり、光と同じ土俵にいる。
だから、光をかがやかせることで、闇を消すことができる。
闇は、罪の比喩として使われる。

 

影は、自覚できない。形や大きさも刻々と変わる。
光あるところに影もかならず存在する。
影は、必ずしもネガティブなものではなく、影の自覚は人の心に深みを与える。
ただし影を放置すると、影が暴走する。

 

少し前、芸能人ベッキーのスキャンダルが大きく報じられた。
彼女は、ポジティブな生き方を体現し、光だけの世界を演じたし、ファンもそこに魅せられていた。
平穏時にはわからないのだが、今回の騒動でもなおいっそうポジティブになり、「ありがとう、文春」などと言ってみせた。
彼女の生き方イメージは、光だけを追い求める「良い子」の典型である。
ただあまりにも影を認めぬ生き方で、一面的に過ぎた。そして、影が暴走した。
今回の騒動を通して、きちんと立ち止まり、自らの影を感じることが肝心である。
そして、その影を取り返すことで、その先に円熟した新しい人生が待っていると思う。

 

人の騒動やトラブルには、「闇」の世界と「影」の世界がある。
光まばゆい「良い子」の人生は、危機に際しては、「影」の世界も動いていることを覚えたい。
 

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二択の問いかけ〜病気編
2018.02.07 Wednesday 22:11

思い出す言葉(16)

 

人生の後半戦を進むなか、病気とのつきあいも避けて通れませんでした。50歳(2009年)のとき、悪性リンパ腫の告知を受け、その年の後半は、抗がん剤治療で休養中心の生活となり、多くの講演やカウンセリング予約のキャンセルする経験をしました。また、短期計画で生きるのか、長期計画で生きるのか、また病人として生きるのか、健康な人として生きるのか、問われました。しかし、それらは選択するのでなく、どちらも同時に尊重していくべきものであることを学びました。幸いなことに翌年完全緩解となり、職業生活も完全復帰しました。

 

 ただ、ここ数年は、執拗な咳に悩まされ、2014年からは職業生活に支障がでかねないような、多彩な症状に苦しんでいます。現在は、神経内科での診断をかなり悪い病名を覚悟しながら、待っています。56歳の私に神様が何を拾い直させ、どんな人生の風景を用意しているのか、考えながら緊張し、焦燥しているところです。お祈りいただけましたら幸いです。

 

(2014年12月記)

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二択の問いかけ〜進路編
2018.02.07 Wednesday 22:09

思い出す言葉(15)

 

  私の職業生活をふりかえって思うことは、第一に、ずいぶんと走り続けたなあということです。それは良い意味でも、悪い意味でもです。家族にも迷惑をかけました。第二に、絶えずどちらの道に進むか、二択の問いかけに直面し続けたように思います。毎回、解決が与えられるというより、思い悩んだ結果、状況はあまり変わらないのに、見える人生の風景が変わっていくような経験をしました。

 

 二択の問いかけは、大学受験のときから始まりました。当時、進むべきコースとして日本文学か教育学かで悩みました。教会の皆さまにも熱心に祈っていただきました。結果的に教育(教員養成)の学びに進みましたが、数年後今度は、職業選択で、小学校教諭か、心理カウンセラーかで悩みました。大学で学ぶ中で、心理カウンセラーの働きに魅せられるようになったからです。

 

 その結果、心理カウンセラーを目指し、法務省の矯正施設に就職することができました。ただ二択の問いかけは続き、採用の窓口が教育職であったため、その流れに乗って広い意味でこどもたちと関わっていくのか、そうではなくてあえて狭い意味での心理カウンセラーの職にこだわっていくのか、4年くらいはのたうちまわって悩みました。そして、思いもしない方法で心理職への道が開かれました。法務省時代は21年でしたが、2年ペースで全国転勤をし、また仕事も多忙で、文字通り24時間、365日働き続けた気がします。

 

 法務省での心理職の時代も二択のテーマは続きました。とくに、研究者として力を付けるのか、臨床家・実践家としての力を付けるのかは大きなテーマとなりました。当時は後者を選び、毎週土曜日は家族療法の研修トレーニングを受ける生活を数年続けました。

 

 その後、このまま組織の中で働き続けるのか、もう少し個人色を出して働くのか。また、心理臨床で身に付けた技能を一般社会に還元するのか、キリスト教界に還元するのか。そうした問いかけに悩みつつ、43歳でいまのキリスト教主義の私立大学へと転職しました。教育や研究とは逆の選択肢を選んできたはずなのに、皮肉なことに大学の教員となりました。またキリスト教界向けの諸活動も始まりました。人生を俯瞰してみると、いろいろな時期に捨てたものが拾い直され、統合されることを経験しました。


 

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ハロウィンを分析する
2018.01.30 Tuesday 16:01

思い出す言葉(14)


(ちょっと季節外れな話題であるが…)

ここ数年で、ハロウィンの騒ぎ方が大きくなってきた。

魔物の仮装をする。
傷メイクをする。
大人が嬉々として仮装をしている。

 

この現象を心の世界から分析すると…
参加者は,自分の影の部分を仮装で,表現しているとみることができる。
たとえば、口に赤い紅を過剰に大きく引けば、かみつかんばかりの「攻撃性」を表現できる。
日頃、攻撃性を内に秘めたまま、組織に協調している会社人であるなら、この影の表現を一夜だけでもできることは大きい。

自分の影を表現できる儀式は尊い。しかし、この仮装ブームの性急さを考えると、
おそらく社会が、大人に一面的な順応を求め、光(善)だけを表現させようとする傾向と関連してる。
この傾向が年々強くなってきており、自分の一部でありながら,蓋をしている影(悪)をあえて表現する必要性が高まっているのだ。

仮装や傷メイクも、社会が生み出した、遠大な心理療法と考えたらどうだろうか。

 

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興奮を探している人
2018.01.30 Tuesday 15:54

思い出す言葉(13)

 

興奮を探している人がいる。
興奮を常としていく生き方で、
好奇心旺盛。ドラマチック。危ない目にも遭う。自分も興奮するが、周囲をも驚かせ、興奮させる(賞賛も激高も)。
感覚的で、瞬間に生きているので、一貫性がない。いつも混乱を招く。
信仰的な英雄談を好む。
凡人にはまねできない創造性を発揮することもある。

自分が言い出したこと,やり出したことに周囲が反対しようが、協力しようが、
本人からすればトラブルと混乱が起きていることが重要で満足している。達成や準備、修正はあまり価値がない。

本来興奮は、プロセスであり、手段である。それを目的にしてしまうといろいろなことが起きてしまう。せめて周囲が、そうした人が、「興奮を探している」人だと認識できると、それだけで混乱の度合いが一段、下がる。

 

 

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世代間のギャップ
2018.01.30 Tuesday 15:40

思い出す言葉(12)

 

世代間のギャップにより意思疎通が混戦することがままある。

 

若手牧師が、老練な牧師のもとで働くとき、若手牧師が悲鳴をあげることもあるし、ベテラン牧師が度肝を抜かれることもある。大なり小なり世代ギャップの影響が働いている。

 

人を理解するのに、有効な方法がいくつかある。

仝朕佑寮験兇糧達を知ること。

△弔い如家族としての発達(家族周期)を知ること。

そして、各個人の世代の影響を知ること。

 

教会は、複数の世代が濃密に同居している。この世代性格を意識する必要がある。

また教会は、古い世代の世界観にとどまる傾向にある。

「家族」といったとき、家族のイメージも世代によって大きく違う。

 

牧会相談。日曜学校。教会の交わり。分裂。とことん世代から論じてみたい。       

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この信仰問答集は、ツボを押してくれる
2018.01.28 Sunday 22:32

思い出す言葉(11)

 

  「21世紀信仰問答供廖淵リスト新聞社刊)は魂のツボを押してくれる。

 

 一発勝負で、それも短い文章で相手の悩みを聴き、そしてこちらも一発勝負で返す。
紙面の人生相談の作業は、実に大胆である。

 

昔は、紙面の人生相談の魅力は、その当時の社会の相場を教えてもらうことだった。
たとえば、「うちの旦那は暴力的だが我慢すべきでしょうか」→「生活費を入れてくれるなら我慢しな!。それが社会の常識」といったふうに実に歯切れが良かった。

ところが時代とともに、この人生相談も心理カウンセリングの影響を受け始める。社会の相場だけでない、個人の気持ちを問題にするようになる。たしかに相場を示すのでよければ、自信に満ちて、断言することができる。しかし、個人の気持ちを問題にするとなると、それも一発勝負となると何も言えなくなる。ただ、このような回答者の無力感は大切で、相談者に「結局、それはあなたが決めることです」というメッセージを伝えることに成功するからである。

 

このキリスト教界の人生相談本は、「教会では聞けない」というフレーズを付けている。それは、
良い信仰者は、疑問や懐疑を抱かないという妄想が横行しており、教会でこんな質問や相談をすること自体が恥ずかしい、ということを指しているのだろう。

 

だからこういう本こそ、回答者が、教会の相場ではこうだと自信に満ちて断言しないことだ。むしろ、回答者は、これは回答が難しいと、自信なげに言わなければならない。いや言うのではなく、自信がないことを言外にオーラで伝えられたら完璧だ。そして回答したけれど、いろいろな選択肢があるので、回答者の回答がすべてだとは思わないでよね、とやはり伝えられたらなお完璧だ。

 

本書の魅力は、快刀乱麻にならず、個々の回答者が謙虚に回答しているところだ。そして、回答文を通して、選ぶべき選択肢が見えてくるのではなく、選び得る選択肢が本当は多くあることを感じさせてくれるところにあるのだろうと思う。
 

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怒りについて
2018.01.28 Sunday 08:41

思い出す言葉(10)

 

*大きな怒りは、目の前に起きている出来事だけに出しているわけではない。
そこに至るまでの伏線、そこに至るまでの似た出来事の繰り返しが重なりあっている。

 

*怒りが続くときというのは、相手のいじわるな、高慢な生き方が見えてしまい、
相手が悪役である物語を精緻に作り上げている。
義憤のような感情にとらわれ、物事の全貌が見えなくなっている。
冷静になって自分の書いた物語を書きかえることが問われている。

 

*またやっかいなことに、怒りの動機は、本人が自覚しているものだけではない。
動機は多層的にいくつもある。そして自覚していない動機群は、きわめて個人的な教訓であったり保身であったりする。
大きな怒りのあと、自己点検することは、いまだ自覚していない自分に触れるチャンスでもある。

 

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ネタをさがす
2018.01.27 Saturday 13:39

思い出す言葉(9)

 

ある関西の牧師先生が、待ち合わせのカフェにいるのだが、待ち人が来ない。
その場で店の写真を撮り、「待ち人来たらず」というコメントとともにアップされた。

 

私は、待ち人来たらず、の状況でそれを撮影できる冷静さに、感心した。
それで思わずそうコメントを投稿した。
するとその牧師先生からは、けして冷静でないこと、そして「いつもネタを探していますから。」という返答をいただいた。

 

ネタを探す。

 

想定外の返答であった。

 

そういえば、つい数日前、こんなメールをした。

がんの闘病よりも、続けて襲ってきた難病とのつきあいのほうが厳しいのですが、
神様が闘病記の第二弾のネタをくださっていると考えるようにしています。と。

 

あれ、私も、ネタを探す人、にまで成長したかな

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藤掛 明
雨の心理的イメージを鍵に、雨の降る物語を読み解く。カウンセリング論であり、人生論でもある。
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