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気の良い牧師が直面するいくつかの物語(7)
2017.08.18 Friday 09:03

 

4.ささやかなまとめ

 

(1)

前向きで爽やかで空気の読める「気のいい牧師」を主人公にして、そこに生真面目な男性と強気の女性が出てきて、その牧師がすごく困ってしまうという話を書くことを思い立ちました。話の次なる展開は、生真面目の女性と強気の男性の登場。さらなる新キャラクターの登場。とキリなく連想が広がりましたが、それはそれとしてここで、とりあえず区切りとしたいと思います。

 

なぜこの話を書こうと思ったかというと、これは従来の日本の教会には無かったパターンで、最近増えているケースではないかなと思うからです。昔は、強権発動型の牧師が力を発揮して、クセのある信徒がある面おさえられていたと思います。

でも今は、そういったタイプの牧師がいなくなり、気のいい牧師が多くなったので、信徒の頑固さや支配性などがバランス悪く表面化することが出てきました。そんな新しい時代の人間関係のバランスに注目したいと思いました。

 

(2)

ある方から信徒として一連の物語を読み、自分は超「生真面目」と超「自信家」の両極端をしていると感じている。だから、牧師も自分をめんどう見きれません。というようなコメントを寄せていただきました。

 

これは理想的な読み方になると思います。

とりあげたのは2人の人。2類型ですが、自分のこころに住んでいるジャック的な性質とスカーレット的な性質を感じ取っていく。そこから自分を知る新たな発見をしていく。そういう読み方です。

 

(2b)

ただ過敏になりすぎてもいけません。

繰り返しになりますが、

頑張る人は、真面目であったり、自信家に見えるものです。

あえて「超」を付けたのは、ただの真面目であるだけでなく、筋や建て前にこだわっている人です。そしてただの自信家であるだけでなく、周囲に鈍感な人です。

 

(3)

最後に、キャラクターの描写にあたっては、パーソナリティ障害など、パーソナリティの偏りに注目しました。

関連書を2冊挙げておきます。

「パーソナリティ障害」岡田尊司、PHP新書、(主として病理レベルを扱う)

「パーソナリティ分析・恋愛編」岡田尊司、青春新書、(病理でなく、性格傾向として扱う)

 

(4)

なお、「気の良い牧師」が教会で経験する物語については、気が向けばあと6編くらい書くかもしれませんが、余りお役に立てない気がしています。たぶん心理カウンセラーの提示する枠に、信仰的、牧会的、霊的な点検と肉付けをいかにするのかにかかっているのでしょう。

とりあえず、今回をいちおうの区切りといたします。

 

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