映画「雨あがる」
2008.03.14 Friday 22:39
映画「雨あがる」(2000年、邦画)   主演 寺尾聡 宮崎美子

黒沢明遺稿の映画化。享保時代。武芸の達人でありながら、人の良さが災いして、浪人の三沢伊兵衛と、その妻・たよの物語。長雨で河をわたることが出来ず、ある宿場町に足止めされる。彼は、宿屋の貧しい人たちに食べ物を振る舞ったり(彼らのために賭試合で金を調達)、若侍同士の果たし合いを仲裁したりする。そこへ藩の城主から剣術指南番の話がやってくる。
人はある日、自分の才覚、戦略にかかわらず、足止めをくらうことがある。そのときに失望や挫折感を抱くだけでなく、先送りしていた人生の宿題に直面し、後から振り返ると、かけがいのない体験や成長をしていることがある。
 
▽具体的な場面の解説
長雨・縁起直し
 ○解説 足止めをくらった武士。宿屋の庶民の状況も最悪。もめ事の発生。
     あてなく立ち止まらせられたとき、精神的窮地に立たされやすい。また一時しのぎ的にそれを打開しようとするとすると失敗しやすい(賭試合)。

伊兵衛の心・殿様との出会い
 ○解説 心の中で妻にわびる。殿様から仕官の話が出てくる。
     より本当の深いテーマに直面し始める。自分の人生のテーマである「武士としての活躍、出世」。そしてその根底にある、貧しい生活をさせている妻への申し訳なさ。

たよの心・旅立つ二人
 ○解説 召しかかえが決まるが、賭試合のことがばれ、取消しに。たよの心からの発言。    「主人が何をしたかではなく、何のためにしたのか、それが大切なこと」。仕官話・取り消しの経過の中で、夫婦ともに、相手の人生観を理解し、一致していく。ひとつの人生の宿題が終わる。
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2020.09.15 Tuesday 22:39
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Comment
2008/03/18 9:41 PM posted by: ふじかけ
おすすめします。
見終えると、さわやかさを味わいます。
原作の小説と比べても、映画の方が
元気が出ます。
2008/03/15 1:19 PM posted by: 花鳥風月
解説素晴らしく 
観たい 作品♪

キリスト者武士ご夫妻にも
感じ♪☆

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