牧師のメンタルヘルス・教団、神学校への提言編
2008.04.25 Friday 08:45
 「後悔するが悩まない」。動き回って問題を起こしてしまう人は、背伸びの息切れ状態にあると、本人が深く自己を省みて、自己改善していくことがなかなか難しい。そこで、本人を取り巻く指導者がどう働きかけるかが、ことのほか重要となる。
 最近、「牧師のストレスとセクハラ問題」というある神学校で行った講演録を掲載したが、ここでは、比較的最近行った、ある講演の中で、予防策として、教団・神学校への提言を行った部分があるので、その要旨をここに掲載したい。ホットコーヒー

ゝ挈楡度の拡充
 あらかじめ多種の休養やそれに準じる制度を用意しておく。さらに、研修名目など、実質休養目的でも利用できる制度も大切。牧会者としての自己研鑽・生涯教育のため、神学や牧会に関連した大学院への入学も良い。息切れ状態や問題行動化が起きてから休養してもらうこともあるだろうが、そうしたこととは別に、こうした制度を活用し、予防に役立たせていくことが理想。

⊃棲惺擦任龍軌
(1)神学校時代に起こしたユニークな失敗やエピソードは、その人の伝道者としてライフスタイルの原型を鮮烈に指し示している。そうした問題意識で、神学校ではケアをし、教育をする。またそうした観察情報を教師間できちんと共有する。
(2)自己理解を促し、各種逸脱行為を予防する授業の導入。カリキュラム上、増やせないなら単発的な研修会、講演会などを導入する。
(3)在学中、心理テスト、心理アセスメント、心理相談、自助グループ体験を受ける機会を持ってもらう。そのフィードバックから個人の自己理解に役立てる。

実務経験後の研修の整備
牧師として、たとえば3年、5年、10年などの節目に、その牧師発達段階ごとのテーマを設け、研修や修養会を行う。また、「中年期の自己理解」「引退間際の自己理解」などは重要なテーマであると思う。

ぐ鐫事例の精密な検討
法的、組織的に終えている事例であっても、部外者も招いて、事例の検討をする必要がある。またそうしたものを記録、文章化し、一定のシステムのもと、経験の蓄積と共有を行うことが必要。「牧師特殊事例集」など、内部資料として刊行できないだろうか。

ヂ抄鞠匹閥ζ
複数の教団で、あるいは超教派で、共同して、上記,らい梁弍を行うこともできるのではないか。長所として、(1)負担が軽減する、(2)所属教団が違うほうが、参加牧師が
心を開ける?
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2020.09.15 Tuesday 08:45
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Comment
2009/05/08 2:14 PM posted by: みみうさぎ
細木さん

「善意さえ根底は罪の性質につながっている」

すごい、本当にそうですよね!!
素敵な言葉をありがとうございます。
2008/04/27 8:42 PM posted by: ふじかけ
細木さま

いま、若手のクリスチャン臨床心理士がけっこういるんですよ。
東京近郊でも、40〜50人くらいいると思います。
臨床歴10年くらいたってから、重荷を感じる一部の人たちが、教会向けの活動を始めることを期待しています。そうなったら、いろいろな良いことが起きると思いますよ。

講演会や研修会。まるべく彼ら・彼女らを同伴していこうと思っています。
2008/04/27 8:36 PM posted by: ふじかけ
花鳥風月さま


GOODでしょ!?

2008/04/26 1:46 AM posted by: 細木
先生が神学校に出向くというのは、大変労の大きいことと思います。同志が起こされますように。
お働きが祝されますように。
2008/04/25 6:11 PM posted by: 花鳥風月
GOODな 提言です☆

2008/04/25 12:13 PM posted by: ふじかけ
細木さん

(3)。
良い体験をされていますね。

私は心理テストは専門中の専門ですので、
本気で神学校にでかけていこうかと考えています。
一斉に集団ですることのできるものを選んで。
2008/04/25 9:19 AM posted by: 細木
私の卒業した神学院におきましては、牧会カウンセリングの授業で、3人のグループを編成しまして、決まった相手をカウンセリングし、別の相手にカウンセリングしてもらい、自分以外の二人のカウンセリングを観察するということが、1学期間段階を追って、ずっとなされました。

ここで学んだことは、自分の善意でさえ、根底は罪の性質につながっている場合があるという、ショッキングな事実でした。

そういう内面を探られる授業が、どの牧師養成コースにも有るというのが理想かと思います。弟子訓練のみで教職を立てるような教団や単立教会にも、そのような機会が与えられるべきだと思います。
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