牧師のメンタルヘルス・教団、神学校への提言編(2)
2008.04.27 Sunday 08:10
 さきに、「牧師のメンタルヘルス・教団、神学校への提言編」記事を書いたが、問題を起こした本人にいかに働きかけるかについては触れていなかった。ここでは心理的側面からはどのような対応が大切かについて触れる。
ホットコーヒー
(1)本人には事実をつきつけ、認めてもらう。
 すぐに深い意味で認める場合もあるが、浅いレベルで認める場合もある。しかし、とにかく自分の非を認めて、自分が今の仕事を今までどおりに続けることに無理があり、何らかのかたちで自分が変わる必要を認めてもらう。以下の治療的プログラムの中で、むしろ自分の非を本当に認めていくことを期待するのが現実的。
(2)処分のなかに、教育・治療的プログラムを入れる。
 .哀襦璽
 似た問題を抱えた人たちを集めて、定期的に開催されている「グループ」に出席させることが最大の効果があがる。アルコール、ギャンブル、DV加害は、それなりに探すとそういう自助グループが活動している。性的問題行為のグループもあるが、かなり少ない。実際にDV加害の牧師が自助グループに参加することで回復した証が公にされている。
 また、認知行動療法という考え方のもと、カリキュラムのある短期のグループ指導が流行りつつあり、その中で、性犯罪などを扱う新しい傾向も見られ、こうしたものを利用することも今後期待できる。
 超教派で、牧師限定の自助グループを運営することも考えられる。
 ▲ウンセリング
 自助グループに比べると、時間がかかり、金がかかり、効果が必ずしもあがるとは限らない。自助グループと併用したり、あるいは2〜3度、節目で実施し、治療効果の測定・確認の役割を果たすようにする手がある。
 ボランティア体験(病院や福祉施設での臨床教育指導←追記)
 これは外部に対して非常にわかりやすい方法であるが、うまく導入しないと、効果については両極化するおそれもある。これまでどおりの強行突破的な生き方を駆使してボランティア活動を全うしてしまうことがあるからだ。うまくいく場合は、,慮果に近いものが期待できる。
 の繕
 治療プログラムは教団側で強制すべきもので、料金も本人に負担させないのが原則になる。(本人のためになるのだから本人負担にすると、だんだん参加しなくなる。)カウンセリングの料金は、都内で1時間、1万円から1万5千円くらい。自助グループは、安価。ボランティア体験は、研修名目で受け入れている施設の場合、安価だが料金(研修費)がかかる。
(3)家族へのケア
 家族もダメージを負っている。問題発覚後のダメージもあるし、それ以前の問題もあるかもしれない。そうした家族のための自助グループも存在する。また、カウンセリングもひとつの方法となる。
(4)問題を長いスパンでとらえるようにする。
 教団も本人も、問題行動についてばかり集中してしまう傾向にあるが、生まれてからこのかたの人生全体を振り返り、理解していく必要がある。問題行為の内容も、それが起こった時期も、すべて意味があり、長期間の流れの積み重ねの結果といえる。
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2020.02.17 Monday 08:10
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Comment
2008/04/27 9:19 PM posted by: ふじかけ
じんくんさん

トカゲのしっぽ切りで終わるのが一番悲しいですよね。

少しずつ教会の対応は前進していくと思います。
2008/04/27 9:16 PM posted by: ふじかけ
ーー子さん


ボランティア活動。
言葉不足だったかもしれません。
(精神科病棟や障害者施設などでの臨床指導)のニュアンスで使っていました。さっそく本文を書き足します。

とはいえ、ボランティア活動。いろいろありますよね。


2008/04/27 6:20 PM posted by: じんくん
日本の教会では、まだまだトカゲのしっぽ切りのように、加害者を処分して終わりか、臭い物にふたをするようにして無かったかのようにしてしまうかが多いのではないでしょうか。

でもこういった対応が出来たら、素晴らしいですね。
そしてそうしないと本当の回復はないだろうなと思いました。
2008/04/27 12:54 PM posted by: ーー子
(2)ので ボランティア活動が入っているのが ちょっと 不思議な気もしました。 
私の ”ボランティア”への意味合いの勘違いだと 思いますが多分。  両極化とありましたが、たいてい やってのけてしまうのでは?と・・・    もともと ボランティアって燃焼タイプの人が そのエネルギーを良い方向にもっていって できていくこと なのかな?と 最近思えてきました。    というのも 私自身がこの前までやっていたことが 本心からのボランティアだと思っていたら、色々あって・・・結局 自分の”負”の部分の補いを無意識にやっていただけだったのか〜と自分で なんだかがっくりしてる部分で へこんでいる私だからです。  
 すみません つぶやき でした。本題からはずれてると思います。
掲載してもしなくても結構です。  

 あと(3)家族へのケアー これも大切なことだと思います。
問題を起こした人もそうですけど、重い病気を患った人でも、
その看護人・家族は 周囲が想像する以上のことがあります。
”第2の患者”ということばを聞きました。 そのケアーを中心にされてる クリスチャン精神科医の講演を聞けました。 私の話を聞いて頂けなくても、そんな科が 現実にあるのだ と知っただけで どれだけ癒されたことか〜   これから そういう場”も”どんどん 増えていくことを願います。 
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