背後の人間関係
2009.01.15 Thursday 08:32
 昨日は、職場(総合研究所)の教員が集まる、今年最初の昼食討議の会。アメリカのキリスト教倫理学の学会に、参加した二人の神学者からの報告。ほかにもいろいろ雑多な報告があったが、私が一番印象に残ったのは、深井教授が訳して、昨年12月に出版した 「アーレントとティリッヒ」(法政大学出版)である。ティリッヒというのは20世紀を代表するドイツのプロテスタント神学者である。かたや、アーレントも著名な思想家であり、両者の往復書簡集を訳したものだ。ただ、神学や思想を理解するための資料になったり、当時の亡命知識人たちの生活史にもなる価値もあるだろうが、それとは別に、ティリッヒの生涯破綻しつづけた異性関係がいろいろと出てくるのもミソ。秘書が愛人であったことはやや有名な話であるが、もう少し私生活全体に、壊れている感じがした。いずれにしろ読了してからこのブログで本書を紹介したい。

 昨日の午後は、ある院生の修士論文指導の最終回。私としてはかなり良い論文になったと思う。ただ残念なのは、臨床心理学の論文スタイルで書いてもらったのであるが、周囲の教員は、臨床心理学ではまったくないので、用語の問題とか、文献の載せ方とか、複数事例研究のあり方とか、「そもそも」の部分で理解されなかったり、指導がはいったりする。私も、この1年間のそうした経験のなかで、臨床心理学研究の独自性を自覚し、考え始めるようになった。新年度も修士論文の指導が続くのだが、この独自性を考えるということは、しばらくは大きなテーマとなっていきそうだ。

 神学も、心理学論文の指導も、背後の人間関係がきいている?

 

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