【付章】信仰と弱さの参考図書を
2009.04.09 Thursday 21:12

  (仮)立ち止まって考えるクリスチャン・ライフ【付章】

14.3章で扱われているテーマについて、参考図書を紹介してください。


 この3章で扱っているテーマというのは大きなテーマである。技術的なことから、深層心理的なこと、信仰上のことまで、かなり広い分野がクロスしている。まんべんなく体系的に参考となる図書を紹介するだけの力が私にはない。そこで、私がこうしたテーマを考える上で影響を受けた図書や、我が意を得たりの図書を紹介したい。

【信仰と弱さの問題】

 峩い人と弱い人」(日本基督教団出版局、2008年、P,トゥルニエ著)
  私たち人間には「強い人」と「弱い人」という二種類の人がいるという幻想がある。しかし、「強い反応」と「弱い反応」があるだけで、誰もが内面には、自分の弱さを隠し、それを見破られるのを怖れているにすぎない。著者は、このような観点で、臨床経験を織り交ぜながら、信仰との関連で考察していく。感動的な名著。

 ◆岼任鮟蚕茲箸垢觧筺△笋澆魃れ家とする神」(いのちのことば社、2008年、上沼昌雄著)

 本書は、著者の深い瞑想であり、信仰告白である。そこで著者は自らの心の「闇」に辿り着く。その上で、著者は、ダビデの叫び(詩編一三九編)、パウロのうめき(ローマ七章、八章)を丹念に共感的に味わっていく。そして、闇を認め、みつめることで、以前のように振り回されず、闇と対面できるようになり、自分の人生というものが、そもそも闇があり、陰があることで成り立っているのだと納得する。そして神がやみを隠れ家としていること(詩編一八編一一節)に慰めをいただくのである。

「心で読む聖書のにんげん模様」(いのちのことば社、2009年、堀肇著)

 二四人の聖書の登場人物をとりあげ、その生涯と信仰について述べたものである。よくある聖書人物伝に比べると、その人物の光だけでなく、影の部分をきちんと描いているところが特徴である。

【無力感を受容する生き方】

ぁ屬い沺△海海棒犬る 生活の中の霊性」(あめんどう、****年、H,ナウエン著)

 真に無力感を受容した生き方というのは、遠大な理想や賞賛される活躍に向かうのではなく、まさに「いま、ここに生きる」ことである。「いま、ここで」は心理療法などでもキイワードになっている。著者は、このテーマを信仰者の霊的生活において優しく暖かく述べている。

ァ崟犬遼糎院廖米本基督教団出版局、2007年、P,トゥルニエ著)

 二律背反の生き方は、そうした選択肢を絶えず意識し、そして選んでいく生き方でもある。そこには神に導かれる冒険の人生が待っている。著者はそうした生の冒険を、彼の他の著作もそうであるが、生き生きと描き、信仰者が神の冒険に生きることについて深く考察する。

Α屬澆海海蹐鮹里蝓,澆海海蹐暴召Α廖覆い里舛里海箸仄辧1979年、J.G.ハワードJr.)

 著者は、「神のみこころ」を「神が定められたみこころ」と「神が望むみこころ」に分けて考える。そして「神が望むみこころ」をいかに見いだすべきかを実際的に助言する。

【瞑想】

А峙Г蠅寮こΑ廖米本基督教団出版局、1998年、O.ハレスビー著)

 祈りについての古典的名著である。祈るという行為が、努力によるものではなく、自分の弱さをいかに認め、神に明け渡すことであるのかを説く。祈ることに疲れ、困難を感じている人に、優しく慰めるかのように語りかけてくれる。本書は古くは「祈り」(聖文社)として出版されていたが、その別訳である。

─屮好團螢船絅▲襦Ε献磧璽法次 淑_纂腟舛領鄒を求めて」(いのちのことば社、1999年、坂野慧
吉著)

 多義性の世界に生きることは、その都度、神から自分に与えられている意味を受け止めていくことになる。言葉を換えるなら、神から与えられた自分の物語に生きるともいえる。本書は、ある牧師が自分の人生の物語を受け止め直しながら生きていく証しである。書名副題に「福音主義」とあるが、どのような立場であろうとすべての信仰者に、自分の物語を受け止めることの幸いを教えてくれる。


 

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