矯正施設と宗教者
2009.07.10 Friday 12:33
*大学院の授業(キリスト教とカウンセリング1)で配布する資料。

矯正施設被収容者への宗教者の働きかけ

1.篤志面接委員
(1)篤志面接委員とは、その専門的知識や経験等に基づいて、矯正施設(少年鑑別所は除く)の被収容者が持つー錙垢量簑蠅硫魴茲鮨泙蝓△△襪い廊教養や趣味等を向上させることなどを目的として、相談助言・各種指導等を行う民間の篤志家である。
わが国における篤志面接委員制度は、1953年(昭和28年5月)から。この制度は、イギリスのプリズン・ビジター制度に範をとったものとされる。


 

“鐚容者の精神的煩悶など内面に係わる問題を解決すること等の分野については、職員だけでは十分対処できない場合があり、事柄によっては、むしろ篤志家の協力を得て、矯正教育を一層充実させるため。

△箸發垢襪醗貳娘匆颪ら隔絶されがちである被収容者に対して、社会の空気を伝え、社会復帰への糸口となる新鮮な情報等を提供すること。

(2)手続きは、施設単位の選考会の推薦に基づき、施設長の上申により矯正管区長(全国8管区)委嘱する。委嘱期間は、2年であり必要に応じて更新される。

2.宗教教誨師
(1)国の施設である矯正施設の職員は、憲法上の制約により被収容者の宗教的欲求には対応することができない。そのため、彼らの宗教的欲求に対応するには民間篤志の宗教家の協力が必要であり、各教宗派の宗教家に施設内での宗教活動を委ねている。この「矯正施設内で行う宗教活動」を“宗教教誨”と言い、矯正施設からの要請によって宗教教誨を行っている宗教家を“教誨師”と呼んでいる。
戦前から仏教界を中心に、被収容者のための宗教活動が行われていたが、外部者を招くのは戦後から。

(2)宗教教誨とは、文字どおり「宗教」のこころを「ていねいに教え諭(さと)して」いくことであり、全国の矯正施設の被収容者に対し、各教宗派の教義に基づいて徳性の自発的発露を促していく活動である。様々な宗教行事(「花まつり」等)が実施される。
一方、教誨師の中には、宗教教誨のほかに、担当の矯正施設から委嘱を受けて、被収容者の心情の安定と改善更生及び社会復帰に資する各種の活動を行っている(例えば、相談助言、クラブ活動、各種集会、講話、教養講座、刑執行時(新入時)指導、釈放前(出院準備)指導等の担当者又は講師として)。

(参考)宗教教誨活動の実施状況
 宗教教誨には、「集合教誨」と個別に行なう「個人教誨」がある。それらの実施回数は、年間19,400回に及んでいる。その内訳は、仏教系が11,455回、59.0%であり、次いでキリスト教が4,330回、22.3%であり、神道が3,603回、18.6%、その他12回、0.1%である。(平成16年版『矯正の現状』<法務省矯正局>より)

3.保護司
(1)保護司は、保護司法に基づき、法務大臣の委嘱を受けて犯罪や非行に陥った人の更生を支援する非常勤の国家公務員。

 法務省所管の地方支分部局であり、各都道府県庁所在地におかれた保護観察所の長の指揮下に職務を行う。無給なので、実質的には公務員というよりはボランティアである。犯罪者予防更生法では、保護観察官で十分でないところを補う、とされているが、保護観察官の人数が絶対的に不足していることから、更生を支援する活動の担い手は、保護観察官より保護司が主となっている、との指摘もある。犯罪や非行に陥った者が保護観察を受けることになると、その期間中、保護観察所の保護観察官とともに、対象者と面接して生活状況を調査し、保護観察中に決められた約束事(遵守事項)を守るように指導をし、生活相談など社会復帰への手助けをする。また、刑務所や少年院などの矯正施設に入っている者について、釈放後の帰住先が更生のために適当かどうかを調査し、その環境を調整する。そのほか法務省の主催する「社会を明るくする運動」も中心になって運営し、地域における犯罪予防運動も行う。

(2)こうした更生を手助けする公的なボランティア制度は、日本発祥の制度である。
 保護司の任期は2年で、全国に約5万人いる(保護司法規定の上限は52500人)。保護司は各保護区(政令で定められた区域)ごとに定員があり、保護観察所に置かれた保護司選考会によって選出される。保護司法によれば、地域で信望があり、時間の融通が利きやすいことなどが保護司になる条件とされる。保護司が年々高齢化しているため、若返りを図る目的で、法務省は2004年以降76歳以上の者への再委嘱はしないことを決めた。そのため、大量に退任者が出ることとなったため、人材難が憂慮されている。 地域の警察署や公共団体が推薦することもあるが、多くは、保護司自身の人脈によって候補者を探し出しているため、人材を発掘するための方策が模索されている。現状では地方議会議員、宗教家、自営業者、公務員経験者などが多い。

4.各種支援会
冤罪裁判、死刑囚支援

5.無手勝流
  埼玉県で受刑者に伝道的な手紙を書く牧師の運動が紹介されたことがある。
  ゲリラ的活動の問題点もある。

6.その他
  地域の施設への寄付、献品、慰問。

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