【短期連載9】4.時を待つ(1)
2016.07.20 Wednesday 22:46

4.時を待つ(1)

 

■ 二種類の時間

 

人は、時間に対して二つの関わり方があります。それは能動的な関わりと受動的な関わりです。能動的というのは、人が時間の管理者として、時間を最大限に活用し、組織的・合理的に使うものです。巷に溢れる時間管理の指南書は、これに属し、職業人としてもっと時間をうまく使い、活躍せよと迫ってきます。本連載でこれまで扱ってきた事柄も、時間との能動的な関わりを扱ったものと言えるでしょう。
しかし、いくら頑張っても人は時間を支配しきれません。どのような計画であっても人の思惑通りに進むとは限らないのです。たとえ神を認めない人であっても、運命や諦念などという言葉を使い、時間と人生が人に支配されない部分のあることを知っています。
興味深いのは、人生を決める出会いや選択は、合理的な計算とは無縁の、予期せぬ展開の中で起きるということです。そのような展開点は神の定められた特別なものとして存在します。そのような時は神が定めているのであって、そう言う意味では努力しながらも、その時の到来を待たねばなりません。それは受動的な関わりです。それもきわめて成熟した受動性です。
このような受動的な時間を表現する有名な聖書の言葉があります。


「何事にも時があります。
生まれる時 死ぬ時 植える時 収穫の時
殺す時 病気が治る時 こわす時 やり直す時
泣く時 笑う時 悲しむ時 踊る時
石をばらまく時 石をかき集める時 抱きしめる時 抱きしめてはいけない時
何かを見つける時 物を失う時 たいせつにしまっておく時 遠くに投げ捨てる時
引き裂く時 修理する時 黙っている時 口を開く時
愛する時 憎む時 戦う時 和解する時」
(伝道者の書3:1−8  リビングバイブル )

 

人は能動性を発揮し、自分の人生を充実させるよう努力すべきです。しかし同時に、時間は究極的には人の管理下になく、神に与えられるものだということです。これは、自分が万能でなく、限界と弱さを抱えた存在であると受け入れることに関係していきます。

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