書評を書き終えたら、2冊の雑誌のことを思った
2018.06.16 Saturday 09:20

 

昨日、香山さんの「迷える社会と迷えるわたし」(キリ新)の書評を提出した。

いろいろ書いたら面白い論点もあるのだが、最終的には、「読んでみようかな」と思ってもらえるような書評を書くことにした。

もう少し言えば、この本は「読んでみなければ面白さがわからない」。読み始めて、この本の著者の立ち位置、対談者の立ち位置、企画者や出版社の立ち位置などを意識すると、その相互作用の風を感じ、響いてくるものが違ってくる。

 

さて書評には書かなかったが、とりあえずこのブログに書いておこうというものが2つ。

 

第一は、対談部分が素晴らしく良い。対談者・賀来先生の濃密なキリスト教カウンセリング講義を聞くことができる。

この対談の中で香山さんは熱心に質問する。
−キリスト教的な倫理では許されないというような問題にはどう対応するのか。
−キリスト教カウンセリングでは(クライエントと)祈ったりするのか。
−キリスト教カウンセリングを受けたい」という方が信仰を持っていないときはどうするのか。
こうした疑問に賀来氏は丁寧に応じる。

それと雑誌「Ministry」の最新号にはこの対談の抜粋が掲載されている。抜粋といっても6頁のボリュームである。

まずこちらから読んでみる手もある。

 

第二は、パワースポット問題についてである。香山さんは、神社仏閣のパワースポット・ブーム、仏像や御朱印帳のスタンプラリーの人気などを見るにつけ、教会はなにを入り口にして人々に教会に来てもらえるのか問う。そして、そのひとつの可能性として賛美歌やゴスペルをあげる。このことは一度深く論じ合いたい。

単に宗教色を薄め、安易な癒しやゲーム性を付与すれば良いというものではない。何に注目し,新しい入り口を構築し得るのか。

私の持論であるが「儀式」と「物語」(生きる上での素朴な解釈)を備えあわせたものを、新しい形でいかに創造するかにかかっていると思っている。少しオーバーかもしれないが、未来の教会のあり方にも関わってくる。

 

書評で書かなかった論点(とくにパワースポット問題・儀式と物語論)は、月刊誌「舟の右側」の連載対談の中で述べてみようと思っている。

 

キリスト教雑誌は面白い。

「Ministry」(キリ新)。もう37号。10年目に。

さらに「舟の右側」(地引網)も深化している。すごい。

 

読み手としては慣れが働く。その慣れさえも揺さぶられるような新しい世界に導いていって欲しいと願う

 

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