オウム事件、7名死刑執行。
2018.07.09 Monday 23:26

 

一昨日、オウム真理教事件の関係者7名が死刑執行された。

 

あの年、何を間違ったか、都内の係長クラスの刑事さんらの研修講師を引き受けた。

気のせいかも知れないが、会場の人数が少なかった。

メンタルヘルスということなので、雨の中の私画を描いてもらった。

すると全員(!)が、同じ場面を描いたのだ。

それは、上九一色村で土砂降りの雨に濡れながら、宗教本部施設に対峙する姿である。

皆さん疲れていた。山梨への応援でかなり無理した勤務状況になっていたのに違いなかった。

 

あの年、何を間違ったか、地下鉄を舞台に起きたテロ事件の関係者の面接をする仕事をした。

オウムというとエリート、高学歴の人たちのことが取り上げられるが、

年齢も洗脳の仕組みも違うオウムのこども、オウムの少年と呼ばれるひとたちがいた。

多くは母親が出家して、幼少期、児童期の彼ら・彼女らは、その際、母親に手を引かれてオウムの施設に入ったのである。施設では、親とは引き離され、施設の指導者に依存し育つ。そして一部は、有力な信徒となっていく。

あまりに悲しいことだ。

 

あの年、地下鉄を利用し、オウムのテロ事件に遭遇したという会社員が、うつの症状に苦しみ、カウンセリングの予約を入れる電話をしてきた。車両は違ったのだが、ご本人としてはそれどころではない。お話を伺って、まずは医療機関にかかることを強くお勧めした。被害者の実態は見えにくく深い。

 

あの日以来、思う。

人を信じることと、神を信じることについて。

人を信じられない人も、人を無批判に信じすぎる人も、神を信じることについて問題を抱える。

そして、それは思わぬところへ波紋を広げる。

 

恐ろしく暴力的な一撃は、その波紋も尋常ではない。

日常の関係性を超えて多くの人を巻き込んでいく。

 

警官は、田舎道で自らの職業を問い直しただろうし、

うつで苦しむ会社員は、日々の平和な生活をいとおしむ気持ちを高めたかもしれない。

少なくとも、私は、長い時間雨に打たれるかのような気持ちを味わったし、

その心細さに誰かに無性に話しかけたい気持ちを味わった。

 

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