コラージュとの出会い(3)
2018.08.26 Sunday 14:26

 

3つの世界を比較・統合する。

■ ここまでの経過は、一言でいうと、精緻なテストの世界住んでいた私が、オーソドックスなコラージュ療法を知り、ついで欧米型のアートセラピーの世界にたどり着いた物語である(注2)。

   *注2。このとき経験した3つ世界(「描画テスト」「芸術療法」「アートセラピー」)を比較・統合した試論を   2005年に「非行少年に対する描画療法」と言う題目で 現代のエスプリ462号、至文堂にまとめた。

 

まだ迷った

■  しかし、私はここからも迷った。欧米型のアートセラピーの世界を堪能しつつも、描画テストや日本の芸術療法などの持つ「枠」を良い意味で残して、なおかつ自由なアイデアを込めることはできないだろうかと真剣に思った。

  すでに1995年に「家族画における介入的アプローチ」という論文を書いた。「家族画」という用語を使ったが、家族イメージを扱う描画全般をさし、私はコラージュを意識し、事例の紹介でも、コラージュを積極的に取り上げた。ここで苦労したのは、立場や姿勢を表す言葉をどうするかで、従来の芸術療法としてのオーソドックスな活動に、自由大胆なアートセラピーの息づかいをどう接ぎ木するのか。このときから「介入的アプローチ」という用語を使い始めたが、結果的に普及しなかった。

 

4つのやり方

■さて、ここでコラージュのやり方を4つにわけてみたい。

ひとつは.ーソドックスなコラージュ療法である。毎回のようにコラージュを作る。

この方法が日本での実践の99%を占めているのではないかと思う。アートセラピー型のコラージュの自由さを思うと、そこには型があるが、一般的な芸術療法に比べると十分に自由である。

もうひとつは▲◆璽肇札薀圈爾箸靴討離灰蕁璽献紊任△襦この場合、コラージュはたくさんあるうちのひとつの道具にすぎず、コラージュはワンオブゼムである。

ここからが私のこだわりであるのだが、次のように考えた。

「時にコラージュ」。面接の流れのなかで節目でコラージュを作るのである。終結面接などでは卒業のような意味づけも出来る.

ぅ灰蕁璽献紊了つ実施者の裁量の大きさに注目して、変法実施を積極的に開発していく。これは,領場のセラピストが実行するのに抵抗がなく、あらかじめ選択する変法の方法とその利点・欠点なども明らかにしておけば、芸術療法の学習にも役立てることができる。

 

変法でいける

■その後、勤務先の臨床で嬉々としてコラージュを使い、ある時期は、若手職員の研修などにも使った。また2003年には法務省から民間の大学に転じ、新しい環境でますますコラージュを使う機会がひろがった。

2003年に書いた「はがきを使ったコラ−ジュ技法」は多くの方に読んでいただき、反響をいただいた。このことは変法という切り口で伝えること(い諒法)が有効であることを証明したように思えた。

 

運命のいたずら

■ここで運命のいたずらが起こる。正確にいうと、20代の終わりに、描画の連載記事を書いたことが第1のいたずらであった。このときの影響は、他のテストではなく、描画を看板としていくのだということを決意することになり、学術的な提示にこだわらず自由な体験知で勝負することを考えるようになった。

 

そして第2の運命のいたずらが2006年ころに起こった。…

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