新刊の対談本の寸評をしてくれたFB記事を紹介します(2)
2019.09.22 Sunday 15:24

久保木先生の4回連続の書評の2回目です。

 

坂野慧吉・藤掛明著『心の井戸を深く掘る』の感想その2(4章〜6章)

 

教会の中で語られることのある「罪の告白」「カウンセリング」「癒し」を改めて定義しなおし、味わい直すにはコンパクトでかつ深い本だと思います。

以下、それらについての章の感想です。

 

第4章「罪の告白」…カトリックには告解室があり、ゆるしの秘跡があるのですが、プロテスタントにはそれがありません。神さまに直接告解すればいい、ということで、その間のものを省く…それが儀式性が乏しいということにつながっているのだと思います。ただし、通常、顔を合わしている牧師に罪の告解ができるかというと、いろんな難しさがあるとは思います。ネット上で匿名で告解ができる予約サイトがあってもいいかも…とも思ったりしました(相変わらず儀式性は乏しいかもしれませんが)。ともかくは、罪の告白の大切さは伝わってくる章と言えます。

 

第5章「カウンセリング」…牧会カウンセリングと一般のカウンセリングの違いが明示されているだけでなく、牧師と臨床心理士それぞれの現場の声も書かれて、かつ平易に読めるのはこういう対話的な書物ならでは良さ。霊的にアプローチするにしても、心理的にアプローチするにしても、クライエントとなる人間は霊的でもあり心理的でもある現実も伝わってきて、人間理解が掘り下げられる思いになりました。

 

第6章「癒し」…名画の修復家が修復をする様と神のかたちの回復という視点とその回復をその人の持つ光と闇の統合という視点でも語られています。わたしなりの言葉でまとめるなら、闇を消すのが修復というのではなく、闇を神の働く場としていくことがその人の癒しと大きく関わってくるという言い方もできるのではと思いました。

罪の告白があり、カウンセリングを受ける。そうして自分の内面と向き合う中で、まぎれもなく自分の中に闇があり、わたしたちは安易にその闇を否定したり、消し去って光にしようとするのかもしれません。書名の「心の井戸を深く掘る」とは、自分を掘り下げる中で出会う自らの闇を神の働き場として明け渡し、また光だけでなく闇に働く神を見つける…そういう中で人生の井戸掘りが深まっていく、とも言えるかもしれません。

 

本書を片手に、自分の心の井戸を深く掘ってみてはいかがでしょうか。

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2020.01.23 Thursday 15:24
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