牧師のメンタルヘルス(0−2)
2007.08.31 Friday 16:40
0はじめに(第2案)

ある年、私が所属する聖学院大学総合研究所カウンセリング研究センターによって、東京近郊にある6つのプロテスタント神学校を対象に神学生の意識調査を行ったことがあった。教派、教団を越え、ユニークな調査を行うことができたと思う。
 その準備段階での印象深いエピソードがあった。遊園地
それは、サンプル数をどのくらいに設定しようかということで、そもそも牧師養成をしている日本の神学校在籍者の全体の数を、神学校の定員などから推測してみたのだった。もちろん定員割れしている場合もあるだろうし、外国人が留学している場合もあるだろう。それを割り引いてもあまりに神学生数が多かったので驚いたのである。もしこの数の牧師候補生たちが卒業して、毎年、教会に送り出されていったならば、無牧の問題は存在しないだろうし、ほどなく牧師余り現象が生じるだろう。
 研究グループのメンバーは、ほどなく納得した。「牧師の離職」という大きな問題が存在するのだ。普通の職業以上に、牧師は、使命感に燃え、やりがいを感じ、専門教育を受け、かつ「つぶしがきかない」職業である。そうではあっても、心身のコンディションを崩したり、様々なトラブルにはじき飛ばされながら、失意の中、牧師職を離れていく人たちが相当数いるのである。
 私たちは、この問題について、総力を傾けて、取り組まなければならない。牧師、神学者はもちろんのこと、様々な立場の信徒がこのことに向けて建設的に発言していかねばならないと考えさせられている。

本書は、さしあたって私の専門とする心理学的側面からいくつかの指摘をしただけにすぎない。その果たす役割は非常に限られている。しかし、というか、だからこそ、新しいヒントやきっかけが含まれているかもしれない。
 この書が少しでも日本のキリスト教界に受け入れられ、そのようなヒントやきっかけが僅かでも肉付いていくことをおそるおそる期待している。私にあるのは謙遜な気持ちではなく、必死な願いである。
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2020.09.15 Tuesday 16:40
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Comment
2007/09/08 7:19 PM posted by: ふじかけ
断続的にこのテーマを掲載していきますので、
気になる記事には、コメントください。
2007/09/08 5:38 AM posted by: 花鳥風月
必死な 願い★

同感です★☆

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