牧師のメンタルヘルス(1章−1−(3))
2007.09.07 Friday 22:45
1 現在の問題状況
1章 牧師とストレス
1.牧師のストレスの特徴

(3)アイデンティティ未確立の少数派としてのストレス
 牧師の仕事の特徴として、「やりがいがある」ということは特質すべきことだ.。牧師に「でも」「しか」という動機は普通はあてはまらない。牧師という仕事に価値を感じ、また神からの召しを受けたことで選び取った道である。
 しかし、工具
やりがいがあるゆえに、仕事にきりがなく、また、休むことが難しい。積極的に遊ぶことはさらに難しい。
なぜ難しいのか。自分の仕事欲との戦いだけが問題なのだろうか。そうではない。
本当に難しいのは、それは自分が抱いている牧師像にしばられ、また信徒やその他の人々から期待されている牧師像にしばられているからである。また見方を変えれば、信徒も牧師に期待する牧師像をあまりに安易に作っていることを自覚しなければならない。
 しかし、これは仕方がないことでもあると思う。日本のプロテスタント教会には、日本人牧師のアイデンティティが未確立で、牧師像が十分に確立されていないからだ。もし牧師はこうだという像があればこそ、それ以外の部分で安心してはみ出すことができ、安心してさぼることができる。そして、安心して遊び、真の友情を結ぶことができるのだ。
 日本人的指導者像にしばられると、刻苦勉励の孤立した生き方のイメージがつきまとう。背中に薪をしょって読書をする姿や、一人こつこつと山にトンネルを掘り続ける姿だったりはしないだろうか。三位一体の交わりの神を指し示す指導者には、少なくとも、豊かな友情が相応しいと思うのは私だけであろうか。
しかし、日本人牧師のアイデンティティは、これから本音の交流を蓄積して、徐々に形作られていくものであろう。そのことへの努力を続けながらも、しかし、現時点では、やはり、自他にしばられた牧師像と対峙していくしかないのである。それは、不自由で窮屈な、ストレスに満ちた道のりである。

*牧師のストレスの特徴はまだありそうですが、カウンセラーの側面からのベスト3は、こんな点です。牧師からみると物足りないでしょうか?
次回からは、重いストレスを受けると、人は(牧師は)どのような反応を示すか、といった、(1章−2)に進もうかと思っています。
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2020.09.15 Tuesday 22:45
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Comment
2010/03/01 11:32 PM posted by: ふじかけ
路帳丸さん

なかなか力作のブログだと思いました。
論文・聖書講解集のような重厚感を感じます。ときおり、うかがわせていただきます。
2010/02/23 10:02 PM posted by: 路帖丸
はじめまして。私も牧師としてのidentityについて書いています。よろしかったら御一読下さい。よろしくお願い致します。
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